2003年11月22日
野生の鳩を保護. 野生に帰すまでの奮闘記です.
■運命の出会い■ 11月22日(土) 夜11時ごろ、自宅マンションの玄関に羽を負傷した土鳩を発見. この冬一番の寒さで、このまま放置したら...と思い鳩を保護. その足で夜間救急病院に駆け込む. 野鳥の診察は無料と言うことで,内心ほっとする.当然、命はお金には代えられないのは解っているのだが... レントゲン撮影、に羽を固定するテーピング治療、抗生物質の注射を施していただく. おまけに、賞味期限があと1ヶ月しかないからと言って、餌までいただく. 鳩への接し方をみると面倒をみてくれた獣医さんは、本当に動物がすきなんだな〜と感じる.先生ありがとうございました. |
■鳴き声■ 11月23日(日) 再度、昼間に動物病院につれていく. 左の羽を骨折しているらしくテーピングしていても羽が尾っぽより下に下がっている有様. 結局、自分のあしで羽を踏んづけ上手くバランスをとって立てない状況. いったん転ぶと自分では起き上がれない状態. この先生もやさしく、診察料は無料ではありませんでしたが、ボランティアに近い程度の金額でした(ほっ). 家に帰ってから本格的な看病の開始! 弱った鳩は保温して静かな場所においておくのが良いそうでダンボール箱にスポットライトを当てて看病をはじめる. この日は、自ら餌を食べようとしなかったので注射器でブドウ糖溶液と、練り餌を与え、鳩も申し訳程度に餌を口に. 鳴き声はポッポではなく、本当におびえたような鳴き声でキュインキュインといった音を発する.そんな悲しそうな鳴き声しなくても... |
■無茶するな〜!■ 11月24日(月) 相変わらず羽を踏んづけ、倒れてしまうしまう始末. 30分ごとに起こすような有様. あわの撒き餌は一切口にせず、元気なし. ただし、ダンボール箱のふたを開けてをあけたままにしておくと飛び出して逃げようとテーピングしてある両翼をばたつかせる始末. 無茶するな〜!と叫びたくなる. |
■グルメ■ 11月25日(火) 飛び出して逃げるのが無理と悟ったのか、羽をばたつかせるしぐさをやめる. 今日は餌をお米に替えてみる. するとパクパク食べだした. 首の周りが餌でぷっくら膨らんでいる. 相当おなかが減っていた様子. はたまたコシヒカリだからかな? 結構、グルメかも? |
■命名■ 11月26日(水) だいぶ元気が出てきた様子. でもまだバランスが良くないせいかしっかり立つことができない. 自ら転倒して起き上がれないようなことはほとんど無くなった. ”ぽっぽ”と命名. |
■しぐさ■ 11月27日(木) 元気が出てきたせいか、つかむとイヤイヤをするようになり、時にはつかんだ手を噛むしぐさをするようになった. 早く野生に返してやりたいなと思う. |
■テープカット■ 11月29日(土) 一週間ぶりの病院へ. 野鳥を無料で診察してもらえる病院へ行って来ました. 夜間救急病院でのテーピングは両翼を固定してありましたが、今回の先生曰く,人間で言えば後ろ手に縛られたようなものでバランスが悪くなるのは当たり前とのこと. 結局、テープをはがし、負傷した羽のみを固定してもらう. ぽっぽも使える片方の羽が解放されてホッとした様子. 毎週面倒を見てあげるからね!と心強いお言葉をいただき、家に帰る. 今回は骨の形成を促進する飲み薬をいただきましたが、どうやっていやがらずに飲ませるか思案する. その結果、ぽっぽと会話をしながら薬をのませる秘技をあみ出す. |
■親の心子知らず■ 11月30日(日) ぽっぽに秘技で薬を飲ませるも元気が出てきたことと、片羽が自由になったことで警戒心が態度に表れはじめる. くちばしに薬を持っていこうとすると、まるで人間の手で薬を叩き落とそうとするかのように羽で攻撃を受ける. まさに親の心子知らずである. |